キャバクラ経営コラム|キャバクラ総合管理POSレジ・システムVENUS

〇経営者は、経理・財務・税務を勉強すべし!
2019.10.1

cl_2.png当社は、様々な業種の経営立て直しを請負う事があるのですが、その場合、必要不可欠なのは経営的数値です。最低でも、毎月の支払いは、どれくらいなのか?負債総額はいくらあるのか?など、それらが解らなければ、立て直しできるのか?どうなのか?も解らないですからね~

しかし、経営不振に陥る会社の殆どが、それらの数値を明確にするのに苦労します。決算書の数値は、あてにならない事が多いのです。毎月資金ショートして、社員の給与も遅延している会社が、過去五年続けて黒字とか?ありえない事が起こったりします。社長さんに話を伺えば「ん~会計士さんにお任せだからよく解らないです。」・・と。

要するに、会計の資料を会計士に丸投げして、経理財務税務は全てお任せという事です。会計士の先生は、会社でどんな事が行われているのか?分からない・・会社側は、財務や税務の事がわからない・・そのまま、すれ違った状態で、会社が運営され続ける。・・・そりゃ~経営不振に陥るのも当然なのですが、そんな事があたり前のようにあちこちで起きています。経理・財務・税務がいい加減な会社の多くが、経営不振に陥っているという事です。
会計士の先生に「今期は、1000万円の黒字です!」と言われて、それを鵜呑みにしていませんか?

 

長年、キャバクラ業界に出入りしていると、長期間繁盛しているお店の殆どが、しっかりと納税しているように感じます。恐らくですが、無駄に税金を払いたくないので、経理・財務・税務をしっかりやっているからのように思うわけです。常に会社の数値を把握していれば、赤字を垂れ流す前に対策できますし、税務を理解すれば、節税できる、また、財務を理解すれば融資も受けられます。逆に売上をごまかしていると、実際の経営に必要不可欠な数値が解らなくなり、お店の経営においての危険信号もキャッチできなくなり、対策をする前に手遅れになる事もあります。要するに、ただ売上を上げる事ばかり考えて、無駄な浪費をし続けている事に気づけなくなってしまうのです。自動車のカソリンタンクに穴があいている事に気づけないまま、走り続けている状態という事です。

 

これは、実際にチェーン店さんがよく行っている事なのですが、コンサル会社を一社創り、各店舗の売上を連結して決算する方法です。(許認可営業のキャバクラに金融金管は融資してくれないので、コンサル会社として融資を受ける為です。)例えば、4店舗のチェーン店が、1店舗800万の納税予定を、コンサルしている会社で連結で決算し3200万の納税が4か月前に予想できれば、3200万円納税することなく、新店舗に投資できるわけです。新店舗に失敗しても税金で支払ったと思えば経営への影響もほどんどないですし、うまくすれば銀行から融資を受けられます。開業費は繰越資産なので、会社の赤字黒字に合わせて償却でき節税に有利です。また店舗に必要な様々な投資をしても構いません。毎年店舗に投資しているお店と、そうでないお店では、はやり集客力に差が出るでしょう。

また、スナックやガールズバーなど、個人事業主で申告している場合、利益が概ね500万を超えているのであれば、法人にして給料を取るようにすれば、お金を残す事が出来ます。家族に報酬を払うようにすれば、大幅に節税できます。国税局HP(所得税率)

 

税法は、税務官の胸先三寸でなんとでもなるので、会計士や税理士は、出来る限り国税局に指定されない仕分けをします。理由は、脱税と指摘されれば、資格が取消されてしまうからです。しかし、会計士や税理士は、会社からの資料に基づいて、申告書を作るので、会社自身が節税を意識した仕分けをして会計士へ提出すれば問題ありません。

実際に当社のグループ会社の決算時に、納税予定額が300万だったのに、会計士を変えたら30万の10分の1になった事があります。税務を勉強する事は大変ですが、ネット上に色々な情報が落ちているので、少しずつでも学んだ方が良いと思います。消費税も10%になりましたしね。