はじめてのキャバクラ経営

キャバクラ新規OPEN時の売上予測計算方法(席数について)

≪席数について≫
キャバクラを初めて開業する場合売上を予想する必要があるのですが、一般的なお店の売上予想の計算方法をご説明します。売上は、客単価と客数で算出できますが、客数は。席数、営業時間、女子出勤数などの影響を受けます。ここでは、キャバクラ特有の席数についての考え方を説明します。

一般的な、座席のある客商売では、満席=総席数となりますが、キャバクラの場合接客する女子キャストが横に座る為、満席=総席数÷2となります。
従って、総席数30席のお店で、満席時には、15名のお客様しか入れられないという事になり、営業が始まって、「混雑してたのに意外に客数少なくない?」と思われるかもしれません。また、総席数30席のお店で女子キャストを17名出勤させると、満席時に2名の女子キャストが余ってしまう事も忘れないようにしましょう。総席数30席のお店では、MAXの女子出勤数は、15名となり、女子キャストを増やして売上を伸ばしたいと思っても、それ以上は望めない店舗という事になるのです。

ただし、これはマンツー接客(お客様一人に必ず女子キャストを付ける営業)を告げての営業の場合であり、そうでない場合は総席数-女子出勤数が入客出来る席数となるので、女子キャストの出勤状態によって満席時の集客数が変動するのが、キャバクラ営業となります。

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女子キャストの出勤人数が少ないお店では、なかなか集客できませんし、かといってお店の席数に応じて女子キャストを出勤をさる必要があります。スナックやガールズバーではなく、キャバクラ営業をするのであれば、最低でも毎日10名は出勤さるお店の大きさが必要だと思います。
 

 

〇キャバクラは、1組2名席で1名のお客様
キャバクラの場合、単純に何席あるかではなく、女子キャストとお客様2名一組で何組座れるかと考えて、お店のレイアウトを考える必要があります。例えば、3人用のソファーを置いても、お客様と女子キャストの2名しか座れない為、3人用でも2名用でも1組しか座れません。1席分がデッドスペースとなってしまうのです。従って、1名用もしくは2名用のソファーを組み合せて、店内の座席レイアウトを決める必要があります。個人的には、1名用のソファーを複数組み合わせて、店内座席レイアウトを作り、状況によって、付けたり離したりして、営業中でも簡単にレイアウトを変える事が出来れば、お客様の来店状況に合わせて営業ができると思います。もちろん、テーブルも付けたり離したりして、運用できるタイプのものが良いでしょう。

 

◎3名席だと1名分デッドスペースになってしまう。
◎テーブルも分けられないと、レイアウトを変えにくい。

 

3名席

 

 

◎1名席だと状況に応じて色々な組み合わせに変更できる。
◎テーブルも分けて使えるようにした方が集客に有利。
 

席を分けて使う

 

≪お店のレイアウトで売上が大きく変わる≫
キャバクラ営業で席やテーブル配置のレイアウト次第で売上は大きく変わってきます。客単価を高く設定し高級志向で営業する場合は、ゆったりとスペースを贅沢に使うのも良いでしょうが、ある程度人口のいる地域でないと、集客するのが難しくなります。また、内装を凝る事で集客につなげる事も可能ですが、実際の営業で使いにくいお店になってしまい、人件費が余分にかかってしまう事もあります。

気を付ける所は・・
①お客様がお店に入ってからの導線を考慮する。
お店の入り口から入って、着席する。トイレに行って席に戻る。その時に目に入るモノは?トイレの前でおしぼりを持った女子キャストが待つスペースは?などを考えて見る。

②満席時にお客様に待って頂く席をつくる。
お店のスペースに余裕がない場合は仕方がありませんが、満席時にお客様に待って頂く席があるだけで、売上が大きく変わります。待ちスペースがないとせっかく来て頂いたお客様を逃してしまうからです。ホール全体を見渡せるリスト(司令塔)を作ると良いでしょう。

③フリー客、指名客を分けて案内する事を考慮する。
成績優秀な女子キャストは指名がいくつも重なる事があります。その状態でフリー客に指名してもらえるように接客する時、近くに自分の指名客がいると接客しにくくなります。その辺りも考慮して店内のレイアウトを配置するだけで、指名のお客様が増えて売上も確保しやすくなります。

④付け回しを考慮したテーブル配置にする。
付け回しをする男子スタッフは、ホールを見渡せる場所があると女子キャストの接客状態を一目で確認できるのでミスがなくなりますし、女子キャストも男子スタッフへ合図しやすくなるので、お客様へサービスもスピーディーに出来るようになります。

⑤男子スタッフの導線を考慮する。
営業中の男子スタッフは、厨房とホールを行き来します。お客様がお帰りになったテーブルをスピーディーに片付ける事ができるだけで、混雑時の稼働状況が大きく変わり、売上にも影響します。特に、テーブルから下げたグラスなどを置くスペースを大きく取り、下げやすいテーブル配置にする事が大切です。グラスを洗った後に置くスペースなども確保すると良いでしょう。