地方に大型キャバクラが出店し、キャバ嬢の平均時給が一気に高くなってしまった、という話をちょくちょく耳にします。 キャバクラ営業において、キャバ嬢は商品なので、商品の仕入れ価格が高くなれば、当然利益が減る事になります。
また、自店に見合った時給でキャバ嬢を募集しても、女の子を集める事が難しくなるので、閉店に追い込まれるお店も出てくる事になります。 客単価が高い高級店で、高額女子給を支払いできるのは分かりますが、他店と変わらない料金なのに、どうして 高額女子給を支払えるのか?と疑問に思う方もいらっしゃると思うので、その仕組みを紹介したいと思います。
まず、、売上に対しての女子給比率は、売上に応じて変動しますが、 キャバクラ営業において概ね50%で営業しているお店が殆どだと思います。 お店は、お客様を呼べば呼ぶほどキャバ嬢が稼げる給与システムを用意するのですが それなりに集客できて女子給比率が50%前後になりように考えられています。
しかし、大型店の場合は、この女子給比率が、60%越でも余裕で営業できるのです。
まず、女子出勤15名前後のお店で、月間の売上が1800万とします。
月間売上1800万
女子給50%:900万
酒代10%:180万
残り720万円で、男子給与や家賃、車の維持費、寮費や諸経費を差し引いた分が利益となります。
大型店で女子出勤40名ほどのお店で、月間売り上げが5000万円とすると
月間売上5000万
女子給50%:2500万
酒代10%:500万
残り2000万円でとなり、大きな利益を確保できる為、女子給比率を高くできるのです。
仮に大型店の女子給比率を70%としても、差引1000万円残るので、十分やっていける金額となります。
3500万円を40人で割ると・・
3500万円÷40人=87.5万円
一人あたりの平均月給が87.5万円ほどになります。
一月を25日営業とすると
87.5万円÷25日=3.5万円
1人あたりの日給平均が3.5万円となります。
お店の営業時間を20:00~00:00で5時間営業とすると
35000円÷5時間=7000円
6時間営業とした場合
35000円÷6時間=5833円となります。
平均時給を5000円としても、問題なく営業できる事になります。
※仕事上、大型店舗を経営している方とお話をする機会が多々あるのですが、大型店の場合、少しくらいSET料金を高くしても集客できるので、周りのお店は、客単価が高いから高額時給を出せるのと思っている人が多いそうです。確かにそれも理由の一つですが、実際には集客の規模が大きく影響しているとおっしゃっていました。
お店づくりでは、自分がお会計で100万以上支払た所を想像し、違和感を感じないお店にするように心がけているそうです。それなりに内装にお金をかけ、高級なワインやシャンパンをずらっと並べ、そこそこ可愛い女の子がたくさん居れば、高額な支払いをしてもお客様は納得してくれるので、集客できるお店を経営出来るそうです。
逆に、30~40坪のお店では、客単価を少し上げたくらいでは、高額な女子給を支払いできないので、女の子を集めるのにも苦労し、集客を安定させるのも難しいそうです。
大型店の場合、集客が出来ない時の赤字がかなり大きくなるので、経営のコツを伺って見た所、キャバクラの市場が出来上がっている地域でないと営業できないそうです。敢えてキャバクラ激戦区を狙えば、それなりに集客できるそうですが、人口が30万人以下の地域は、厳しいそうです。