どんなお店でも、利益をあげないと経営が成り立たないわけですが、その為に、どうしても、日々の売上のみに注目してしまう。キャバクラやスナック・ガーズルズバーなどでも同じで、売上がないと経営はままならない。
しかも、従業員のいるお店では、給与を支払い、従業員の生活を守る事も考えなければなりません。経営者は、常に売上や利益という数字に、気を取られてしまうのです。当たり前の事なんですけどね。
ただ売上を伸ばすだけなら、人気商品を安価で大量に販売すればいいのですが、その場合、いくら売上が伸びても、労力に見合った利益がなければ、負担が増えるばかりです。そこで、算出するのが労働生産性という数値になります。
一般的に労働生産性は、従業員の付加価値額として把握する数値で、算出方法は色々あり、また業種によっても異なるでしょう。キャバクラの場合、女子キャストが商品となるので、労働生産性の数値はお店の利益に直結します。
当たり前の事なのですが、一日の売上200万あったとしても、女子キャストの出金人数が15人のお店と30人のお店では、その利益額は異なります。
いくら売上があっても、キャストの出勤人数が多ければ赤字になる事もあるという事です。また、労働生産数値が高すぎても、お客様に負担が大きくなり、逆に低すぎれば、売上に対しての女子給比率が高くなり、お店の負担も増えるので、注目する必要のある数値となります。
≪計算式例≫
売上÷女子キャストの労働時間合計=1人当たりの1時間の売上
この数値は、女子キャスト一人の1時間当たりの売上となり、女子キャストの平均時給より上回っている事で、お店の利益が確保できます。
指名のとれる女子キャストを増やせば、売上は伸びるのですが、そうでない場合もあるので、女子キャストの出勤を増やした場合、また減らした場合の労働生産性に注目する事で、お店の利益の安定につなげる事に役立つでしょう。
実際にこの数値を把握しているお店が少ないので、VENUS4にこの数値を集計する機能を搭載しました。必要に応じてご覧ください。
◎暫定損益集計表(この表の労売Hが、1時間あたりの女子キャストの売上平均値になります。)